テント派?宿泊施設派?車内泊派?
キャンプをする=屋外にテントを張って過ごす、と思う方も多いかもしれません。
でも実際には、「キャンプはしてみたいけれどテント泊はちょっと不安…」「電気やベッドも使いながら、自然を楽しみたい」といった声も増えています。
こうした幅広いニーズに応えるため、キャンプのスタイルは年々多彩に枝分かれしてきました。ここでは代表的なスタイルを、独自の分け方で大まかにご紹介します。
【テント泊スタイル】
フリーサイト
名前のとおり、区画で仕切られていない広いスペースの中で、好きな場所に自由にテントを張ることができるのが「フリーサイト」です。
最大の魅力は、なんといっても自由度の高さ!広々とレイアウトできるので、大型テントを設営したり、グループキャンプにぴったりです。また、大人数だけでなく「設営場所を自分で探したい」「自分流のキャンプを追求したい」といったソロキャンパーにもフリーサイトは人気があります。
フリーサイトは、開放感のある広大な敷地にあることが多く、見晴らしの良い景色や自然泊の雰囲気を味わいたい方には理想的かもしれませんね。
自由な反面、気をつけたいこともあります。
場所選びが自由がゆえに「良い場所は早い者勝ちで埋まりやすい」「混雑時は隣のテントと近くなる場合もある」ことも。また、地面の状態(傾斜・水はけなど)を自分で判断する必要があるため、キャンプ初心者にはややハードルが高めかもしれません。
「自己完結でキャンプを楽しみたい」「工夫すること自体を楽しめる」という中級者以上の方には、フリーサイトはオススメなスタイルですね。
こんな方に向いている
◎ 大人数や大きめなテントを利用
◎ 自分流のキャンプを追求したい
◎ 自己完結でキャンプができる

【テント泊スタイル】
区画サイト
1組ごとに区切られたスペースを用意されているのが「区画サイト」。自分たちのスペースが決まっているため「隣を気にせず落ち着いて過ごしたい」という方にぴったりのスタイルです。
基本的にスペース内は平坦で整備されているため、テント設営初心者でも安心。サイト内ではBBQやテント泊を楽しみ、水道や炊事場などは近くに設置されている、という場合も多く、快適に過ごせるように工夫されています。
ご利用時に気をつけたいのは予約です。区画サイトを運営している多くのキャンプ場は事前予約制となっており、中でも人気の場所は予約が取りにくいこともあります。
それでも、整備された安心感と快適さが魅力の区画サイトは、キャンプ初心者や家族連れにおすすめです。予約が取れるように余裕を持ってスケジュールを立て、キャンプを楽しみましょう!
こんな方に向いている
◎ 隣を気にせず落ち着いて過ごしたい
◎ 設備が整った場所でキャンプがしたい
◎ キャンプ初心者・ファミリーキャンプ

画像提供:ひるがの高原 あぐりの丘様
【テント泊スタイル】
オートキャンプ場
キャンプにこだわるようになると、「こんな調理器具が使いたい」「こんな遊びをしてみたい」など、荷物が多くなりがちです。そんなときに便利なのが、車をサイト内まで入れられるオートキャンプ場。大きなテントや調理道具、遊び道具も手軽に運べるので、快適にキャンプを楽しめます。
「車が横付けできる区画サイト」とも呼ばれるオートキャンプ場は、区画サイト同様にスペース内が平坦で整備されているため、テント設営初心者でも安心です。最近では、水道や炊事場に加えて、電源や照明が備わった施設もあり、より快適に過ごせる設備が充実しています。
一方で、車を使えるからこその注意点が「ドアの開閉音」。自然環境では音が意外と反響してしまい、騒音になることがあります(【意外と見落としがちなキャンプ場のマナー5選】参照)。また、「移動時間の制限」などのオートキャンプ場独自のルールもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
こんな方に向いている
◎ 荷物が多くて大変
◎ 車を活かしてキャンプがしたい
◎ 手軽にキャンプを楽しみたい

画像提供:グリーンプラザみやま様
【宿泊施設スタイル】
バンガロー
バンガローとは、キャンプ場に常設された木造の小屋型の簡易宿泊施設です。屋根や壁があるため、「雨の日でも快適に過ごしたい」という方におすすめ。
室内には照明やコンセント、扇風機などが備わっていることも多く、寝袋やマットを持参するだけで気軽にアウトドア体験が楽しめます。「テント泊は不安だけどキャンプの雰囲気を味わいたい」というキャンプ初心者や、小さなお子さん連れのファミリーにもバンガローは人気です。
ただし、キャンプ場によってバンガローの設備は異なるため、事前の確認が欠かせません。
こんな方に向いている
◎ 雨の日でも快適に過ごしたい
◎ 小さいお子さん連れ
◎ まだテント泊は不安

画像提供:めいほうキャンプ場様
【宿泊施設スタイル】
コテージ
コテージもキャンプ場に設置されている独立型の宿泊施設ですが、一般的にバンガローより設備が整っているのが特徴です。
例えば、バンガローでは水回り施設が共用ですが、コテージではキッチン・バス・トイレが備え付けられ、「別荘感覚」を体験できます。室内にはベッドや冷暖房が完備されていることもあり、「自然は好きだけど寝泊まりは快適にしたい」というファミリーやキャンプ初心者に人気です。
もちろん、設備が充実している分、バンガローやテントサイトより料金は高めになる傾向があります。また、繁忙期には予約が集中するため、早めのスケジュール調整が大切です。
こんな方に向いている
◎ まだテント泊は不安
◎ 自然の中の別荘体験をしたい
◎ ホテルのような快適さも味わいたい

画像提供:ヒマラヤNEOキャンピングパーク様
【宿泊施設スタイル】
グランピング
グランピングは、「グラマラス(豪華)」と「キャンピング(キャンプ)」を組み合わせた造語で、手ぶらで快適にアウトドアを楽しめるキャンプスタイルです。テントやドーム型のシルエットが人気で、家具や寝具、電気・照明・暖房なども完備されていることが多く、まるでホテルのような快適さを自然の中で体験できます。
グランピングの歴史は比較的新しく、2005年頃にイギリスで「グラマラスキャンピング」という言葉が生まれ、富裕層を中心にブームが起こりました。日本では2015年頃から知名度が上がり、今では「グランピング施設に泊まりたい」という新しい価値観が徐々に定着しつつあります。
グランピング施設では、バーベキューをはじめ、カヌーやアスレチックなどのアクティビティが用意されていることも多く、特別な準備をせずに楽しめる手軽さも魅力です。
ただし、大掛かりな設備を要するため施設数はまだ多くなく、人気の施設は予約が取りにくいこともあります。利用する際は、早めにスケジュールを立てて予約することをおすすめします。
こんな方に向いている
◎ 豪華なキャンプ体験をしたい
◎ 手ぶらでアウトドアを楽しみたい
◎ アクティビティも満喫したい

【車内泊スタイル】
RVパーク
RVパークは、キャンピングカーやトレーラーでの宿泊に特化した施設です。キャンピングカーをそのまま駐車でき、電源・水道・ゴミ処理設備などが整っているため、車中泊でも快適に過ごせます。
キャンピングカーを持っていなくても、レンタルキャンピングカーを用意している施設もあり、気軽に体験できます。
RVパークもグランピング同様、日本で普及してきたのは比較的新しいスタイルです。国内のキャンピングカー保有台数は年々増加しており、それに伴って全国各地でRVパークが次々と開設されています。とはいえ、施設の駐車可能台数は限られているため、余裕を持って予約することをおすすめします。
また、キャンピングカーのサイズ制限や、BBQの可否など、設備によって条件が異なるため、事前の確認が大切です。
こんな方に向いている
◎ キャンピングカーを持っている
◎ コストを抑えたい
◎ 快適な車内泊をしたい

画像提供:のんびりパーク様
この他にも、自然環境での違い(山岳・高原、湖畔・川沿い、海辺、林間など)、運営形態の違い(公営、民営、フリーキャンプ地)といった分け方もあるので、キャンプ場を選ぶ際には、宿泊・料理・遊びなど1日のスケジュールを想像してみたり、実際に泊まった人の口コミなどを参考にしてみたり、キャンプ用品を扱っているお店の方と仲良くなってみるのも良いかもしれませんね。
次回は、キャンプ場を選ぶ時のポイントのコラムを書いてみようかなぁ。
